THAILAND ABONZO農園 本日から販売開始

 アボンゾは、タイのチェンライ県ドイチャンの山岳民族アカ族の村長でした。ドイチャン村は、黄金の三角地帯「ゴールデントライアングル」と呼ばれる地域で、かつては麻薬の原料となるケシの花が栽培されていました。アボンゾ村長は、貧困に苦しむ村を救うため、コーヒー栽培に目を付け、「質の良い豆を作って、正当な価格で買い取ってもらうことができれば、村人たちの暮らしはきっとよくなる」アボンゾの指揮のもとコーヒー栽培に着手。しかし、タイ語を話せない彼らは言葉の壁に阻まれ、販売ルートを見つけられないまま、年月だけが過ぎ去っていきました。やがて、祖父の意思を受け継いだ孫のパタラチャイは、12歳で村を出て、夜遅くまで働きながら、タイ語を身に付けました。そして、その頃に出会った宣教師の助けでバンコクの神学校を卒業、大学院の修士課程を終えました。バンコクで3年間牧師をしていましたが、祖父の願い、アカ族の社会的自立への思いのために、パタラチャイは故郷へ帰り村人たちを励まし、豆の生産から販売に至るまで、全工程の改革に乗り出します。こうして積年の夢であった、コーヒーブランドを立ち上げます。祖父の名前を冠した「ABONZO Coffee」の誕生です。